変な関数

こんな関数を研究室の先生に教えてもらった.

f(x)=\lim_{n\to\infty} \left( \lim_{k\to\infty} cos^{2k} (n! \pi x) \right)

この関数はどんな振る舞いをしているか.と言うか,どんな x を与えるとどのような値を取るか.

解答は CM の後で!(何

  f(x)=\begin{cases} 1 & x \in \mathbb{Q}\\ 0 & otherwise\\ \end{cases}

ディリクレの関数と呼ばれているもの.

f(x) の一部だけ取り出し, g(x) = limk→∞ cos2k (n!πx)(n は固定)について考える.まず cos2k を cos の 2 乗の k 乗と考えると,値域が [-1, 1] の cos を 2 乗してるので g(x) の値域は [0, 1] らしく,さらに k→∞ なので,結局 g(x) の関数値としては 0 か 1 かのどちらかを取るようだ(0≦r<1 のとき limk→∞rk = 0).つまり cos2 が 1 のとき g(x) が 1 で, cos2 がそれ以外の値を取ると g(x) は 0 .と言うことで, cos2 が 1 を取るような時はどういう場合かを考えれば良さそう.

一般的には,cos2(r) = 1 が成り立つような r は,πの整数倍である(r=cπ, c∈Z).さて g(x) の cos の中身について考えると,これは n!πx で,n! は整数だけど x は実数.よって, n!x が整数であれば, cos2 (n!πx) は 1 を取る. n!x が整数になるような x とはどんなものかというと, x=m/n’ の形に書けるもの(ただし m は整数, n’ は n! の約数).

で,ここで固定してた n を動かして(つまりここから f(x)=limn→∞g(x) を考える) n→∞ とすると, x の制約として x=m/n’ という式があったけれど,これは n が十分大きいときには n’ として 1 以上の任意の整数を取れることを示し,つまり x が有理数であることを表している(表現が微妙?).

結局, x が有理数の時 f(x)=1 で,そうでない時(つまり x が無理数の時) f(x)=0 となる,という.

ここで導いた結論を満たす関数を作れと言われると難しいのに,最初に与えられた f(x) はとても初歩的な要素で作られているので,なんか不思議な感じがします.こんなのを 150 年以上前に考えてたディリクレはすごい.

文中の数式は TeXclip を使わせてもらいました.綺麗で良いですね. Ichiro Maruta さんに感謝.

このエントリ書いてて思いましたが, MathML っていつまでたっても流行らないですね.ブラウザが対応してもさらにフォントが必要になるって,要求として高すぎる.ブラウザがフォントも持っててくれればねぇ.あと MathML は複雑なので手で書くような代物では無いので, tex2mathml 的なコマンドが必要だと思います. Web でもいいけどローカルに欲しい.


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